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謎の鳥-10 収録年月日:2004年6月14日 収録場所:茨城県神栖町 環 境:河川周辺のアシ原と水田。 観察記録:夜間のため姿みえず。行動(鳴き声の移動)は、アシ原の上空、草丈すれすれから20m程度を遠くなったり、近くなったりします。各確認とも1個体です。なお、2004年3月28日に同所。青森県仏沼で2004年5月16日に同様の声を聞いています。 収録者:MO コメント:可愛い声でありながら、不思議な声です。時期的は、ヒナが出ている季節ですから、なにかの幼鳥の可能性もありますね。 [up:2004年12月6日] |
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謎の鳥-11 収録年月日:2004年04月10日14:00頃 収録場所:茨城県岩瀬町 環 境:谷津田奥の樹林地で、シラカシ、コナラ等の二次林、その林縁部で鳴く。声はシラカシの木の樹冠が広がったところから。 観察記録:樹林の陰で姿見えず。鳴き始めたので、カケスの変な鳴きまねかと思いながら録音。いつまでたってもジャージャーと鳴かないので、不信に思う。声の前半部の鳴き方を繰り返す。その間、林地の奥へ行ったり、手前に来たりする。最後に後半部の声を出し、風が強くなって鳴かなくなる。 収録者:MO コメント:私もカケスのアオゲラの真似かと思いました。カケスであれば姿も見やすいですし、特有の声を出します。これまた謎のご提供ありがとうございました。 [up:2004年12月6日] 投稿コメント:大槻さんとKKさんよりご意見と音源の投稿がありました。 |
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謎の鳥-12 収録年月日:2004年5月18日10:00頃 収録場所:茨城県行方郡北浦町 環 境:地形は台地の谷津田。水田、斜面はコナラ等の落葉広葉樹林とスギ・ヒノキ植林地。 観察記録:姿は確認できず。水田と斜面のコナラ等の落葉広葉樹林の間から聞こえました。水田畦なのか、斜面の林床なのか、林の低い枝なのか場所の確認がとれず。最初はカワセミかと思いましたが、良く聞くとやや柔らかい声でリズムがあるので違うと思い、急いで録音しました。声量はそんなに大きくありませんが通る声。4〜5回位しか鳴いてくれませんでした。この録音を最後に鳴かなくなりました。今までに聞きなれていない鳴き声という印象です。地鳴きなのか、囀りなのか、ぐぜりなのか検討もつきません。この録音は声量が小さいため、ヴォリュームアップしており、ノイズも大きくなっています。 収録者:MO コメント:私も聞いたことのない声です。はじめは、季節的に何かの雛の声かと思いましたが、それにしては優しい感じが違うようにも思え謎です。 [up:2004年12月26日] |
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謎の鳥-13 収録年月日:2004年6月6日6:00頃 収録場所:栃木県日光市稲荷川沿いの林。 環 境:標高は1000m前後。ハンノキの仲間などの生える広葉樹の林。木々は若く比較的低い。 観察記録:渓谷の斜面の林の樹冠部でイカルが鳴きながら数羽飛び交っていました。イカルの繁殖形態は、「ルースコロニー」(ゆるやかな集団繁殖)であると教わっていたので、この時期にこんなに集まっているということは、きっとその状態での鳴き交わしだろうと思って録音ボタンを押しました。録音を終えて、鳴いている姿を確認しようと目を凝らすのですが、重なりあった枝葉の向こう側にいるようで、結局姿は見られませんでした。聞いていただくとわかりますが、オオルリのさえずりの前半分「ピーリーリー」の音がいくつか重なりながら、繰り返されています。イカル、あるいはオオルリがこのように鳴くものでしょうか。 機材:マイク=ソニーECM-MS957(ステレオマイク)、録音機=ソニーMZ-R910(MD) 収録者:T コメント:節はオオルリに似ていますが、音色がやや異なるように感じます。また、オオルリにしては単純な節を何度も繰り返していることも気になります。イカルがこのように鳴くとも思えず、謎ですね。 [up:2005年1月13日] コメント:MOさんより「オオルリ♀の囀りの途中の部分の繰り返しに似ている」というご指摘があり、ご自身のサイトに声を張っていただきました。http://migichan.anz.jp/sounds/ ooruriSong002.asf また「この時は♀が鳴いている間、♂は近くにいました。遠くで別な♀?の鳴き声(同じ声)が聞かれました。別個体と鳴き合っているような感じでした。」とのことです。 [up:2005年5月4日] |
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謎の鳥-14 収録年月日:2004年7月8日 収録場所:北海道サロマ湖畔 環 境:原生花園の中に低木が数本こんもりと繁った場所があり、そこで鳴いていました。 観察記録:「ツグミ系、一風変わった節回し、声の質がアカハラとはちょっと違うような・・」 節回しは添付ファイルの2種類のみで、これらを交互に繰り返し鳴いていました。録音後遠くの森に飛んでいってしまい、姿は全く見られませんでした。 収録者:KK コメント:音色はアカハラに近いのですが、2つの節を交互に繰り返す鳴き方は聞いたことがありません。ただし、バリエーションの多い鳥なのでこのような鳴き方があるかもしれません。収録地が北海道だけに他の鳥の可能性もあります。 [up:2005年4月4日] |
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謎の鳥-15 収録年月日:2005年05月06日07:00頃 収録場所:千葉県流山市・市野谷の森 環 境:スギ・ヒノキ植林、コナラ・クヌギ等の二次林。その畑に面した林縁部の主に低木の上で鳴く。 観察記録:樹林の陰で姿見えず。録音時の状況は、ウグイスの谷渡りかと思いましたが、同じフレーズ(ビブラートのフレーズ)を繰り返すので変だなあと思い、よく聞くとやや丸みのあるような音質に聞こえました。近づくと姿を見せずに次の木へ移って同じ声で鳴きました。数回、それを繰り返しましたが、遠くへは行きませんでした。仕事中であったので、それ以上確認することができませんでした。 添付の録音のビブラートの部分は謎の声7に似ていると思います。また、ビブラートの後のピッピッ・ピッの部分は謎の声12と似ているようです。謎の声7ではアカショウビンかもしれないとありますが、姿を認識させずに木から木へ移っていくのは以前にアカショウビンで経験しておりますが、よく似ています。しかし、姿が見ることができないため、何ともいえません。ノイズの多い録音ですが、皆さんのご意見を頂きたいので、宜しくお願いいたします。 収録者:MO コメント:最初のほうは、ウグイスの谷渡りに似ていますが、その後の「ピッ、ピッ」はウグイスらしくありませんね。多くの方に聞いていただきご意見をお願いいたします。 [up:2005年6月5日] |
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謎の鳥-16 収録年月日:2006年06月16日09:00頃 収録場所:東京都文京区六義園 環 境:都市公園の林地。 観察記録:謎の鳥というと語弊があるかもしれません。謎の声です。この声は、ほぼ毎年この季節(梅雨時)の夜、六義園から聞こえてくるもので懸案の声でした。聞くことができてもなかなか録音できなかったのですが、16日ついに録音に成功しました。といっても声量が小さい上に、街のなかの録音なので聞き辛いかもしれません。「チチ」という声に続いて「フリリリ」と優しく聞こえる声で鳴いています。いつも1,2声鳴いては鳴き止んでしまいますが、このとき5,6声鳴いてくれた上にPCM-D1の素早い起動と内蔵マイクのお陰でキャッチすることができました。 可能性としては、いちばんコウモリが考えれますが「チ」が3kHz、「フリリ」が2kHzと低く、このような声で鳴くのか疑問です。また、以前イエコウモリの群に録音機を向けて96kHz/24bitで録音したことがあります(今回も同品位で録音)が、その場合40kHzあたりにたくさんパターンがでましたが、そのようなパターンはなくコウモリでない可能性もあります。 収録者:まつ [up:2006年6月21日] |
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謎の鳥-17 収録年月日:2006年10月13日21:15 収録場所:栃木県日光市 環 境:別荘地、スギ植林地など。 観察記録:突然、自宅裏山から聞き慣れない声が。大慌てで録音機を持って屋根に登り録音しました。音源は地上20mくらいのスギの梢あたりから聞こえます。それを約15mの距離から録音しました。近所の犬がしきりに吠えていますがこの音源のために吠えているかは不明。ウチの犬は全く反応なし。動物の声にも聞こえるのですが、大型の鳥のようにも聞こえたりして。お心当たりがあったら教えてください。 収録者:こけこっこ コメント:フクロウの雌の声ではないかということで、一件落着いたしました。 [up:2006年10月15日] |
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謎の鳥-18 収録年月日:2007年4月30日 収録場所:長崎県対馬 環 境:渓流沿いの樹高15mほどの照葉樹林で、大径木はなく、比較的明るい林で、林床には低木、草本が多かったが、亜高木はあまり多くなかった。 観察記録:木の頂上付近から声が聞こえ、木々の葉にさえぎられて姿を見ることはまったくできなかった。大きな声で規則的な間隔をもって威勢良く「ホイッ!、ホイッ!、ホイッ!、ホイッ!」と連続して鳴いていた。周辺の同様の環境ではシジュウカラ、ヤマガラ、ミヤマホオジロ、シロハラ、ウグイスなどが確認された。カラ類は謎の鳥より低い位置で囀っていた。 収録者:わたべよしき [up:2007年6月5日] |
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謎の鳥-19 収録年月日:2008年5月16日 収録場所:兵庫県阪神間の山 環 境:早朝、録音したものです。低木の繁みの中で鳴いていました。 観察記録:この後、同じ声で鳴きながら林の奥に去っていきました。12kHzと非常に高い声で鳴いています。センダイムシクイまたはキビタキの地鳴きの一種と思われますが、いかがでしょうか。 収録者:KK コメント:10〜12kHzというたいへん高い声で鳴いています。そのため、私の耳には聞こえません。かなりボリュームを上げてやっと「チリチリ」と聞こえます。そのため、wmaなどの圧縮ファイルに変換するとまったく違う音になってしまうのでwavのままアップしています。センダイムシクイとハシブトガラスの声しか聞こえない方、声紋で見てください。 [up:2008年6月25日] |
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謎の鳥-20 収録年月日:2008年6月12日 収録場所:北海道サロベツ 環 境:サロベツ原野の草原。草丈は低く、数10cm。近くに水路はありますが、声のしたあたりは比較的乾いた草原という感じのところです。 観察記録:鳴いたのは、日の出の頃です。アップした録音の前に、同じようなテンポで同じ回数を鳴いたので、スタンバイして録音しました。その後、2時間。さらに午前中にも4時間ほどいましたが、同じ声を聞くことはありませんでした。印象としては、クイナ系の感じですが、クイナがこのような声を出すでしょうか。 収録者:まつ [up:2008年6月25日] |
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謎の鳥-21 収録年月日:2008年6月12日 収録場所:北海道サロベツ 環 境:サロベツ原野のアシ原で、ところどころにヤナギの仲間の灌木があるような環境です。草丈は高めで1mくらい。近くに水路はありますが、比較的乾いています。 観察記録:ウグイスやカワラヒワの声を録音しているなかにありました。録音しているときはシマセンニュウと思っていましたが、後で聞くと違います。いちばん近いのはムジセッカなのですが、聞いたことのある方のご意見をいただければと思います。ムジセッカの根拠は、日本製では織田敏雄さんの「サハリンの鳥」、外国では"Soviet Bird Song"と"Birdsounds of Northern Siberia"に収録されているDusky Warblerに似ているためです。 コメント:織田さんと同行して、サハリンでムジセッカの声を生で聞かれた北海道のHさんより、ムジセッカで間違いないとの報告をいただきました。ただ、ムジセッカの日本における繁殖期の記録は見あたらず、新記録かと思います。 収録者:まつ [up:2008年7月8日] |
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謎の鳥-22 収録年月日:2008年6月19日 収録場所:北海道天売島 環 境:針葉樹林の中から大きなクロツグミの美声。車中からすぐ録音開始した。 観察記録:目にした鳥の姿は、すぐ近くの枝でシジュウカラ。クロツグミは奥の林からで、声のみ。2羽は明らかに意識して鳴き競いの状態で、帰ってから「声紋」で見るとクロツグミの高音の複雑ななきまねと思っていた部分がシジュウカラの音域にあり、シジュウカラだとすれば、ここまで複雑な抑揚・メロディーの声を出すのか?現場でも家でも何度聞いても「コトドリ」のなきまね・・・を彷彿させるよな節回し。どなたか、この声に心当たりのある方がいらっしゃらないかと、初めて投稿させていただきました。 収録者:ヤマガラさん [up:2008年7月26日] |
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謎の鳥-23 収録年月日:2008年5月5日 収録場所:北海道大空町女満別 網走湖 環 境:網走湖の女満別側の岸辺。河畔林があり、いろいろな水鳥がいた。 観察記録:河畔林からコガモの録音をしていたとき、この声が入ってきた。キアオジの声に似ているが自信はない。そばの林にはキレンジャクも20羽程度いた。 収録者:花田行博 [up:2008年7月26日] |
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謎の鳥-24 収録年月日:2010年5月1日 収録場所:東京都あきる野市 環境:周囲はヒノキ林でその中の沢沿いに落葉広葉樹林がある環境 観察記録:沢の近くのヒノキ林から「ケー、ケー、ケー」という聞きおびえのない声が続けて聞こえてきた。木の上のほうから聞こえ、ニホンザルかもしれないと思ったが、枝を折る音はせず、声のほかは静かであり、また、良く考えると今まで聞いたことのあるニホンザルとは全く異なるように感じられた。姿を見ることはできなかった。録音中、声が遠ざかったが、羽音は聞こえなかった。タカ類の声かと考えたが、思いつくものがなく、周囲の環境と併せて考えて、オオコノハズクが昼間に鳴いたのかもしれないと思ったが、オオコノハズクのこのような声は自分自身でもCDでも聞いたことが無く、結局分からなかった。 録音機材:EDIROL R-09 マイク:パラボラ集音マイクロホン・リスン 収録者:わたべよしき |
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謎の鳥-25![]() 収録年月日:2010年5月8日 収録場所:茨城県土浦市 環境:畑(芝畑上空)。周辺はスギ・ヒノキ植林、果樹園、民家、水田の農村地帯。 観察記録:夜の8時頃フクロウが鳴いていたので録音していたら、鳴きながら飛んでいたのでそのまま録音しました。一度通り過ぎた後、もう一度戻ってから遠ざかりました。姿は全く見えませんでした。羽音も聞こえませんでした。渡りのシーズンなのでいろいろ考えられます。この地区にはコチドリ以外のシギ・チドリ類は定着していませんが、シギ類の可能性もあります。 シギ類はキョウジョシギの音程が近いようです。他の山の小鳥(シメ、クロツグミなど)も時々渡っているのでシギ類とも限らず不明のままです。 録音機材:SONY PCM-D1 マイク:SONY ECM-672 収録者:MO |