『野鳥を録る』の紹介
『野鳥を録る』
目 次
正誤表


『野鳥を録る』

タイトル:野鳥を録る
監修:蒲谷鶴彦
著:松田道生
イラスト:水谷高英
発行:東洋館出版社

2004年10月21日・発行
定価:2,800円(税込み価格:2,940円)
ページ数:260ページ
ISBN4-491-02035-3

 本書は、野鳥録音の第一人者である蒲谷鶴彦先生が長年培ってこられた方法をもとに解説しております。さらに、先生には企画、執筆について細かなアドバイス、ならびに監修をいただいき、より実用的で的確なノウハウをご紹介いたしております。
 具体的な内容は、野鳥録音のための機材の選び方から録音方法、編集から分析まで事細かに解説しています。また、録音の方法のみならず、野鳥の声についての研究のアプローチのヒントから楽しみ方まで、野鳥声にとことんこだわった内容となっています。これからはじめようとする初心者はもとよりベテランの方々にも参考になることが、たぶんにあると思います。
 どうぞ、関心のある方々のご一読をいただきたいと思います。



目  次

野鳥録音のすすめ
はじめに
謝辞

1.野鳥の声と録音

1.1 野鳥の鳴き声の魅力
1.2 野鳥録音の魅力
1.3 野鳥録音から広がる世界
1.4 録音の目的別方法

2.録音のための機材

2.1 バードウォッチング・基本の道具
 (1) 双眼鏡
 (2) 鳥類図鑑
 (3) フィールドノート
2.2 録音の道具
 (1) メディアの選択
 (2) レコーダーの選択
  @ MDレコーダー
  A DATレコーダー
  B メモリーレコーダー
 (3) マイク
  @ マイクの種類
  A パラボラ型集音器と無指向性マイクの組み合わせ
  B ガンマイク(単一指向性マイク)
  C 指向性ステレオマイク(ワンポイントステレオマイク)
 (4) 録音機材構成の例
  @ 蒲谷鶴彦の録音機材構成
  A 松田の場合
  B 昔からやっているIさんの場合
  C 始めたばかりのTさんの場合
  D 音声のプロ,Mさんの場合
 (5) マイクスタンドとしての三脚
 (6) ヘッドホーン(レシーバー)
 (7) 風防の工夫
 (8) 服装
 (9) その他
  @ 補聴器
  A 手袋
  B 懐中電灯
  C ウエストポーチ
  D イス
  E 小物類
  F 食料
 (10) メンテナンス

3.録音の準備
3.1 機材
 (1) 記録媒体
 (2) コード
 (3) プラグ
 (4) 電池
 (5) レコーダー
 (6) マイク
 (7) セッティング
3.2 野鳥の知識―予習と情報の得方
 (1) バードウォッチングの基礎知識
 (2) 鳴き声による識別
  @ 識別のポイントと考え方
  A 野鳥の声に耳を慣らす
  B 録音で予習をする
  C 探鳥会や自然観察会に参加する
  D 基本種を覚える
  E 姿を確認する
 (3) いつどこで鳴くか
3.3 ロケ地の選択と取材計画
 (1) 知識と経験から
 (2) 探鳥地を訪れる
 (3) 宿の選び方
 (4) リピーターとなる
 (5) ネイチャーガイドを雇う
 (6) ホームグラウンドをもつ
3.4 天候を知る
3.5 海外での録音
3.6 他の録音から学ぶ

4.録音の実際

4.1 心構え
4.2 録音のコツと方法
 (1) 張り付いて録音、放置して録音
 (2) 録音ボリュームの調整
 (3) 鳥との距離
 (4) 近づき方
 (5) 無駄、無理な録音はしない
 (6) 録音の目的別のコツ
  @ さえずりを録るコツ
  A コーラスの録り方
  B 夜の鳥の録り方
  C 地鳴きを録るコツ
  D 身近な鳥を録るコツ
  E カモ類を録るコツ
  F シギ・チドリ類を録るコツ
  G 鳥以外の自然の音
  H チャンスを逃がさないための機材の取り扱い
 (7) 早起きをする
  @ 早起きの勧め
  A 早起きの理由
  B 早起きの方法
  C 冬の早起き
4.3 ノイズとノイズ対策
 (1) ノイズの種類・機材の立てる音
 (2) ノイズの種類・自然のなかの音
 (3) 軽減すべき自然のなかのノイズ
 (4) 生きるノイズ、生かすノイズ
 (5) 自動車の音
 (6) 注意すべきその他のノイズ    
4.4 同行者
4.5 注意すること
 (1) 機材
 (2) 野鳥
 (3) 天候
4.6 危険なこと

5.記録と編集
5.1 再生の重要性
5.2 スピーカーの選び方
5.3 再生の実際
5.4 編集の基本
5.5 コンピュータを使用しての編集
 (1) 機材と準備
  @ コンピュータ本体・ハードウェア
  A ソフトウェア
  B 音のファイルの基礎知識
  C 圧縮ファイル形式
5.6 編集の実際
 (1) コンピュータの準備
 (2) コンピュータへの取り込み
 (3) フェード
 (4) いらないところの削除
 (5) グランドノイズの経験
 (6) ボリュームの調整
 (7) ナレーション、その他の効果
5.7 CDを作る
 (1) 構成
 (2) CD制作
 (3) ケース周り
  
6.声紋分析
6.1 声紋とは
6.2 コンピュータによる声紋分析
6.3 声紋によって何が見えてくるのか
 (1) 種類が見えてくる
  @ 種類の確認
  A 声紋分析の分類学への応用
 (2) 鳴き声が見えてくる―分析の実際例
  @ 時間を計ることができる
  A 音の高さがわかる
  B 音の強さがわかる
  C 音の質がわかる
  D さえずりの構成がわかる
  E 物まねの比較ができる
  F 地鳴きの意味がわかる
  G コーラスの構成がわかる
6.4 まだまだ広がる録音の世界

野鳥録音カレンダー
日本の野鳥レコード一覧

[コラム]
■野鳥が鳴く仕組み
■古代人の耳
■さえずり
 意味による種類/鳴き方による種類/さえずりにともなう行動/ さえずりの構造
■地鳴き
■聞きなし
■籠抜けの鳥の声
■野鳥への近づき方の極意
■謎の声
■著作権について
■『朝の小鳥』
■千鳥笛
■録音の難しい鳥たち
■TVの効果音
■雌もさえずる鳥たち

参考文献
索引
監修者・著者紹介


 正誤表
 誠に申し訳ございませんが、下記のような誤記がありました。お詫びして、訂正いたします。

27ページ2行目
 現在『フィールドガイド日本の野鳥』(高野伸二他・著、(財)日本野鳥の会発行,1991年)が流通に乗っている唯一の図鑑となっています。→『鳥630図鑑』((財)日本鳥類保護連盟発行、1988年)も流通に乗っていますので、”唯一”を削除いたします。
30ページ13行目
  300bit→300byte
30ページ16行目
  1Gbit→1Gbyte
72ページ27、28行目
 44.8kHz→48kHz
123ページ20行目
 セミも同様ですが、→トル
123ページ21行目
 一部をこすりあわせて音を出しています。→一部をこすりあわせて音を出したり、セミのように体の一部を震動させて、お腹で音を増幅したりします。
185ページ7行目
 生きものたち声→生きものたちの声
198ページ 声紋6-1
 振幅図に「ホ、ホー」が抜けている。
259ページ 下から2行目
 URLは、http://www.birdcafe.net/index/syrinx-index.htm
が正しい。
(2004年11月26日・現在)