また、声紋による分析も高額な分析機に加え、分析できる音源は数秒、かつ手間のかかる作業がともないました。これも、コンピュータによってごく簡単にできるようになりました。 野鳥録音を思う存分に楽しむ時代が到来したのです。
コンピュータへの音の出し入れには、スロットに設置する音源ボード、あるいは外付けのUSBやiEEE1394による音響ディバイスが必要です。音のモニターのためにスピーカーも必要です。少なくともミニコンポ程度のシステムを組み、コンピュータと接続するようにします。また、データのバックアップ用に外付けなどでHDDを増設しておきましょう。さらに、CDを制作するのであればCD-Rドライブが必要です。 □現在使用中のOA機材 コンピュータは、ソニーVAIO PCV-R71(PenV1Mhzに換装+メモリ512Mに増強+HDD3台・合計268Gに増設)、オーディオデバイスはONKYOのSE-U55、モニターはローランドのMA-150U、CD-Rドライブは業務用TASCAMのCD-RW4U。
音の再生については、ウインドウズ2000やXPにはメディアプレイヤーが標準装備されていますが、音を編集、加工するための音系のソフトが必要です。さまざまなソフトがありますが、ノイズを取り除くためには波形表示だけではなく、スペクトラル(声紋)表示ができるものが便利です。この他、音を重ね合わせるクロスフェード(ミキシング)が簡単にできるものが有効です。 多くのソフトは、お試しができますので実際に使用してみてから購入したらよいでしょう。 □現在使用中のソフトウェア 基本ソフトはウィンドウズ2000、音楽編集ソフトは、Adobe Audition(英文)とDigiOnSound(和文)を使い分けています。声紋分析ソフトは、Spectrogram Ver.9.3を使用。
急に音が大きくなるとびっくりします。だんだん音が大きくなるようにフェードインさせます。同じように、終わりもだんだん音が小さくなるようにフェードアウトさせておきます。 大きなノイズの入っているところ、鳥の鳴いていない所など、いらないところを削除して、のちのちの編集のときにため、ファイルを小さくしておきましょう。 自然のなかで録音すれば「ゴーッ」というグランドノイズがあるものです。ノイズが小さければ100〜500Hz以下のボリュームを下げればよいでしょう。それ以上の音域にノイズがある場合は、野鳥の声を損なわないように少しずつ録るとよいでしょう。ノイズを取る前に音が変わったらわかるように元の音を何度も聞いておくとよいでしょう。 いくつもの音源を並べてCDに焼く場合などは、ボリュームが同じでないと不自然です。同じ大きさに聞こえるように、調整しましょう。このとき、波形表示がわかりやすいのですが、自分の耳でも聞いて確認しましょう。
この他、キツツキ類が1秒間に何回つついているかなど、時間を計ることができます。音の高さ、強さ、倍音など音の質がわかります。 いろいろな節を不規則に繰り返す、オオルリやクロツグミなどのさえずりの構成がわかります。コジュケイの真似と思われるキビタキのさえずりも比較をすることで、どれだけに似ているかわかります。 ハシブトガラスなど、さまざま鳴き方をする鳥については、地鳴きの意味がわかることでしょう。たくさんの野鳥が鳴いているコーラスの構成も分析することができます。これ以外にも、いろいろ応用することができると思います。皆さんのご興味と感性で、まだまだ録音の世界は広がっていくことと思います。(2004年9月15日・起稿) |