次世代の録音機と言われるメモリレコダーも各メーカーから次々に発表されていますが、いずれも帯に短し襷に流しの感があります。そんななか、ついにソニーからPCM-D1が発売となりました。ネット上では、性能よりかデザインされたアナログメータや内蔵マイクの必要性が話題となるという面白い現象を巻き起こしました。 また、ソニーのカタログやサイトでは「鳥のさえずりや虫の音などの自然音や楽器演奏の高音質録音に最適な・・・」と銘打っています。では、本当に野外の使用に耐えうるでしょうか。たいへん気になるところです。 このたび、PCM-D1を購入いたしましたのでリポートします。 野外での使用に耐えうるかどうかの判断は、1年間使いとおしさまざまな条件下、とくに極寒から猛暑を体験してからでないと本当のところはわかりません。今回は、まずは手にとっての感想です。私のつたない経験からの判断と意見となります。 購入を考えいる方のご参考になれば幸いです。
シリアルナンバー:A100310 ○ソニー DATレコーダ PCM-M1 シリアルナンバー:532296
PCM-D1の外見は、やや灰色がかった黒の表面と裏面に、周囲を銀色で縁取りがされているという配色です。見た感じは、高級感があり安っぽい感じはしません。銀色に輝く目立つ部分が比較的少ないので、自然のなかに持ち込んでも違和感のない配色といえるでしょう。ただ、前方にある内蔵マイクが銀色なので、かなり目立ちます。これを突き出すことで野鳥に警戒心を起こさせないか心配です。この銀色のマイクを隠すためにも風防を常時装着することになるでしょう
また、私が使用している双眼鏡のうち、スワロフスキーEL8.5×42は950gありますし、EL8×32でさえ725gありますから、中型の双眼鏡よりも軽いということになります。 手にすると、私のような小さな手ではやや持ちにくい大きさです。計ってみると、幅が約7cm、厚みが約3cmありました。DATのPCM-M1は、幅が約8.5cmと1.5cm広く、厚さが5mmほど薄い2.5cmでした。持った感じでは、厚みのあるせいで持ちにくくなっているようです。また、長さはPCM-D1が内蔵マイクを入れて19cm、PCM-M1が12cmと縦に長いために、より大きく感じます。 なかなか大きさや重さのたとえに良い物がないのですが、ゲーム機のプレイステーションポータブルに大きさは似ています。あるいは、PCM-M1を1.5倍程縦に長くして少し細くした感じといったところでしょうか。 いずれにしてもPCM-M1と比べて大きいとはいえPCM-M1がもともと小さいのであって、PCM-D1はウエストポーチに入れて持ち運び、野鳥が鳴いていたらすぐに取り出して録音することができる適度なサイズといえるでしょう。また実際は、外付けマイク、予備のバッテリーなどの備品をいっしょに持って行かなくはなりませんが、DATに比べて予備のテープがいらない分が軽減されることを考えると、装備的にはPCM-M1のときとほとんど変わることのない重さと大きさとなります。ということは、山歩きをしながらの録音でも十分に持って行ける大きさと重さ、負担にはならないサイズといえます。
実際にパワーを入れて録音可能な状態になる時間を計ってみると約10秒かかりました。PCM-M1はかなり遅い感じがしますが約15秒です。わずか5秒の差ですが、かなり早い印象を与えてくれます。実際はPCM-M1では、マイクを装着したりするのでもっと時間がかかります。内蔵マイクと素早い起動で、鳥の声を録りはぐれることが少なくなることでしょう。 録音、再生、早送りなどのボタンは、テープレコーダーの時代から変わらないマークと操作ですので、戸惑うことはないでしょう。ボタンの押しの深さ、反発力も適度であり違和感はありません。 録音ボリュームは、右側に付いている大きめのダイヤルで調整します。2枚になっていて、左右別々に調整可能です。左手に持って右手で細かい作業ということで、右利きにはありがたい配置です。
考えてみると、私がPCM-M1を買った時の価格は9万円、それにマイクが7万円、マイクコード5,000円、さらにテープがいるのですからPCM-D1の価格とそう変わらないことになります。また、現状では性能的が近いPMD670が実売12万円で販売されています。しかし、PCM-D1と同等にするために4GのCFカードとマイク、さらに付属のニッケル水素電池と専用充電器を購入すれば20万円を越えてしまいます。考えようによっては安いかもしれません。 たしかに18万円は趣味で購入するには高いかもしれませんが、バードウォッチャーの多くが外国製の高級双眼鏡に20万円以上を投資していることを考れば、これまた安いと思う金額かもしれません。 [ロケ地:六義園、葛西臨海公園] (2006年3月12日起稿) |
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